咳止めを飲むということ④

こんにちは、やよいです。 のんびり更新になってしまっていますが、今日は少し調子が良いので続きを書こうと思います。

咳止めの抜け目で地獄を味わった私は、その日の夜一睡も出来ず、目を赤くして高校に行きました。次の日になっても手がぶるぶると震えていて、酷くいらいらしていました。 身体は相変わらず痒くて、学校へ向かうバスの中でふとスカートを捲ると、赤くミミズ腫れになっていました。

寝ていないせいか、授業中も先生の言葉が全く頭に入ってこず、二時間目の授業が終わると早々に学校を抜け出しました。かといって専業主婦の母親が居る家に帰るわけにもいかず、駅近くの漫画喫茶に入ると、フラット席の個室で横になって辛さに耐えていました。

時間もそこそこ経って、学校が終わるくらいの時間になると家に帰り、そのころには咳止めの効果も薄れていたのか、夕飯も食べずに泥のように眠りました。 途中で気持ち悪くなって起きて、トイレで嘔吐すると、うがいもせずにまた眠りました。最悪の気分でした。

これほどに「二度とやるもんか!」と思ったにも関わらず、私がまた咳止めを手に取ったのはあれからすぐのことでした。

その日、私はまた辛い気持ちでいっぱいになってしまい、学校に行かず、いつものごとく漫画喫茶でネットサーフィンをしていました。 ピコンとスマホが鳴って通知を見ると、それは母親からで『学校行ってないでしょう。今すぐ帰ってきなさい』とのことでした。 あぁ〜、最悪だ…。ここのところ学校をサボりがちでした。特にバレている様子もなかったのでたかを括っていたけれど、担任の先生から親に連絡が行ったようでした。

渋々家に帰ると玄関に母親が立っていて、腕をぐいと掴まれました。そのとき、腕のリストカットの跡が見えたようで、頬を強く叩かれ母を見ると、母の目からぼろぼろと涙が溢れました。 「なんでこんなことするの!」「なんでちゃんと学校いけないの!」そんなようなことを言われて、私も辛くて声を上げて泣きました。

だって、私はずっと辛くて、苦しくて、死にたかった! そんなことを言えるわけもなく、しばらく怒鳴られ泣き続け、部屋に戻るとまた咳止めの瓶を手に取り、今度は数も数えずに瓶ごとザラザラと口に含みました。

ジュースで飲み込むと、なんだか喉がつっかえたような感じで気持ち悪くて、またぽろぽろと涙が出てきて、そのままベッドに横になりました。 暫く、眠っているような眠っていないような、とろんとふわふわ浮いているような感覚でした。気がつくと2時間ほどぼっと目を瞑っていたようで、起き上がると頭が酷く重く感じました。 この間より、ずっと気持ちが良いように感じました。

身体は相変わらず痒くなったけれど、身体がだるくとろんとしているのに頭だけシャキッと冴えていました。 なんだかすごく集中力が増して、なんとなくテーブルの上に置いてあった読みかけの小説を一気に読み終えました。

すごい、集中できる。これなら授業も受けられるかもしれない。

そして、私はこの日から毎日咳止めを飲んでから授業に出ることになりました。 朝起きて学校に行く途中のバスで咳止めを30錠ほど飲み、授業の合間合間で少しづつ咳止めを追加していくと、一日中気持ちよく、授業に集中できました。

学校に通えるようになり、授業をしっかり受けていたので成績も上がり、両親は安心していたようでした。 効果が切れたら辛いなら、切れる前にまた追加して飲んでしまえばいい。 咳止めの常飲が始りました。